出産レポート(初産婦/無痛分娩)

人生の中で最も大きなイベントの一つであろう出産を終えてから、先日で一か月が経ちました。

この一か月、息子の成長が著しく、お世話をしているだけで癒され、毎日目が離せません。
記憶が新しいうちに、この出産という大きな経験を自分の備忘もかねて記事にしようと思います。

はじめに

二十代も後半になると「子供が欲しい」という思いが強くなりました。しかし、出産=「鼻からスイカを出すくらい痛い」などの逸話を聞いたり、動画サイトの出産レポート動画で絶叫する妊婦さんの姿をみると、やはり痛みに対しての恐怖心が拭いきれませんでした。これが自分に耐えられるのだろうか、と。というのも、妊娠・出産するまで、大きなケガや病気もすることなく育ってきた私は、手術や入院をしたことがなかったのはおろか点滴すら経験がなかったのです。

そこで私が着目したのが、「無痛分娩」という出産方法で、出産中に麻酔を用いて陣痛の痛みを取る(もしくは和らげる)ものでした。日本ではまだあまり一般的ではありませんが、近年増えてきており、海外では非常にメジャーな分娩方法です。

「これなら私でも出産できるのではなかろうか?」と思い、無痛分娩のメリットやリスクについて調べて、無痛分娩が可能な産院を選択しました。

結果的に私は無痛分娩を選択して大正解でした。

この記事は、私が分娩中に残したメモを再編集したものです。長文・駄文にはなりますが、お付き合いいただけると幸いです。

出産レポート

2021/09/08 出産前日

22:00   生理痛のような痛みを感じ始める。この日は健診で内診したので、そのせいかな?と思いながら就寝しようとするも、痛くて眠れない…。

 

2021/09/09  出産当日 

0:00   8~10分間隔で規則的な強い痛みを感じる。キツい生理痛のような鈍痛だったが、前駆陣痛なのか本陣痛なのか分からないため、病院に連絡するか悩んでしまい、結局この時点では連絡せず。苦しくてベッドからでてリビングで過ごす。

 

1:00   7~8分くらいの感覚で痛む。痛みの持続時間は1分半くらい。この時点ですでに痛くて嫌になってくる…。1度病院に電話するも、前駆陣痛かもしれないという事でしばらく様子見と言われ自宅で耐える。

 

5:00  この頃までずっと規則的な痛みが続く。これはもう本陣痛なんじゃないか、と思い始める。声を殺して「痛い、痛い」と漏れるくらいには辛く、数分おきに訪れる痛みが怖くなる。生理痛はそこそこ重い方ではあるけれど、それよりも遥かに痛い。「この痛みがどんどん強くなっていく状態を何時間も耐え抜くのは無理なのでは…」と感じるレベル。改めて病院に電話をし、入院準備をして向かうことに。ウイダーとパンを少量食べてタクシーで移動。

 

6:30  病院に到着し、「もう結構痛そうだね」ということで入院決定。助産師さんに内診をしてもらうと、子宮口は前日の健診と変わらず3cm開大。入り口は薄く(柔らかく?)なっていて良い状態だ、と言われる。この時もまだ7~8分間隔陣痛で、陣痛の強さを見るモニターをつけて血圧と熱をはかる。無痛分娩のための点滴も準備する。

 

7:30   麻酔を入れられるドクターが病院に到着。背中をエビのように丸めて局所麻酔をし、カテーテルを通す。この処置はほぼ痛みもなくスムーズに終わる。テストの麻酔を入れてもらうと、噂に聞くとおり背中にスーっと冷たい水が流れる感じがした。お腹が大きな状態で体を丸めるのが辛いのと、麻酔用のカテーテルの準備中は動いてはいけないので、処置中に陣痛の波が来ると大変だった。

 

8:00  助産師さんの診察あり。子宮口の開きは変わらず。麻酔が入ると、すぐに効く感覚あり、痛み無くなっていった。麻酔の副作用でじんわり足が痺れる感じがするだけで、陣痛の痛みは感じない。無痛最高。

8:15  陣痛促進剤入れると、規則的な大きい陣痛が来ているということがモニター上に表示されるが全く痛くない!

8:25  麻酔の効き具合をチェック。足は動くし、力も入れられるが、冷たさなどの感覚だけがない不思議な状態。

8:30 麻酔の管が繋がっていて、トイレに行くことができないため導尿をしてもらうも、全く感覚がない。尿だけ勝手に排出されていく。

8:40  麻酔の副作用で体中が痒い。また、風邪の時のような寒気がした。

「上手く行けば昼間のうちに生まれるかも」と言われ、「まだそんなに掛かるのか…」と絶望。

8:45  陣痛モニターが80を超えても全く痛くない。(30でだいたい重めの生理痛くらいのイメージ)陣痛促進剤が効いてきているので、子宮口がさらに開くまで経過観察しましょう、と言われる。痛みがないのでLINEをしたりツイッターを見たりする余裕まである。

 

9:20   助産師さんの内診。子宮口5㎝開大。私は余裕ぶっこいていたが、無痛分娩でなければこの位の段階で叫びまわるくらいの激痛らしい。無痛最高(二回目)

9:30  陣痛促進剤の量を増やすもなかなか子宮口が開かない。夜中寝られていなかったので、しばらくウトウトする。

 

10:40  助産師さんが導尿と内診をしてくれる。子宮口8cm開大で、陣痛が来ているタイミングだと9cmぐらい開いているそう。指を何本体に突っ込まれてるかも分からない位に麻酔が効いてる。悪寒と全身の痒みがあるが耐えられるレベル。また、これも麻酔の副作用で体温が7度5分になる。(自覚無し)

 

11:40  内診してもらうと、子宮口ほぼ全開!全然痛くない!💩が出そうな感じがするのは、赤ちゃんの入ってる袋が出てきているものらしい。LDRの椅子の背もたれを起こして胡座をかき、👶が降りてくるのを助ける。

 

12:50  導尿と内診をしてもらう。「👶はすぐそこまで降りているから1回いきんでみよう」と言われる。

 

13:00  破水!
バシャーっと羊水が出てくるのかなと思いきや、👶の頭と入口の間に溜まったものだけが出てきたようで、あまり沢山は出てこなかった。パチンという音もなし。

13:40  内診をしながら何回かいきむ。

13:45  お腹の張りが足らず、👶の頭が大きいのもあってなかなか出てこない。麻酔も局部だけ効きが悪くなってしまい、体内を手でグルグル掻き回されるとかなり痛い。痛みが辛くなってきたので強い麻酔を追加してもらうも物凄く痛い。ここにきて一気に無痛ではなくなってしまう。

 

14:30    なかなか生まれない。お産の経過時間が長くなってきてしまい、これ以上は👶にも負担になってしまうとのことで、吸引分娩の準備をする。先生が👶を出口から引っ張り、助産師さんが私のお腹をすごい力で上から押すのに合わせていきむ。

14:45   誕生!

LDRでそのまま術後の処置をしてもらう。会陰をかなり切開したため何針も縫われる。まだ麻酔が若干効いていたので、会陰を切る痛みや縫われる痛みは感じない。私の出血が意外と多かったらしく(1.5L)、顔面は蒼白。立ち歩くことは絶対できない感覚だったので、引き続き導尿をしてもらう。麻酔の副作用がまだ続いており、全身のかゆみと悪寒、また17時の時点での体温が38.1度だった。

 

👶の呼吸も安定してきたとのことで、ようやく胸の上で抱かせてもらう。出産を経験した友人が口をそろえて言う通り、新生児の可愛さは異常。舐めてました。こんなにも可愛い生き物がいるのかと、一気に母性と実感が湧いてきた。

 

分娩時間15時間弱、 初産婦では平均的な長さだったらしい。

おわりに

ここまでが私の出産の記録です。実は産後の方がもっと大変で、慣れない赤ちゃんのお世話に苦労したり、全身筋肉痛やいろいろなマイナートラブルに悩まされました。(それについて記事にすることもあるかな…?)

無痛分娩は追加費用も掛かるし、リスクもある出産方法ではありますが、私はこの方法を選択して本当に良かったです。通常分娩でも帝王切開でも、どれも立派なお産の方法だと思いますが、もし自分がもう一度出産するなら迷わず無痛分娩を選ぶと思います。

 

▼おまけ

息子、モンポケ公式Twitterで500ふぁぼ越え…すごい(親バカ)

 

 

 

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